ライター長田杏奈に聞く、現代の美容観。「Hydraidの水分ケアは自分らしさを高める」
長田杏奈
取材・文:株式会社雪か企画 写真:株式会社ヒゲ企画 編集:株式会社CINRA
―まずは、佐藤さんご自身のお話をお聞かせください。業界屈指のトップスタイリストでいらっしゃる佐藤さんですが、美容師を志したきっかけは何だったのでしょうか?
佐藤:高校時代にバンドをやっていて、音楽への興味からヘアスタイルやファッションに興味を持つようになりました。当時、世間でもおしゃれな人といえば「美容師」というイメージがありましたね。
でも、私は「絶対に美容師になりたい!」という強い気持ちがあったわけではなく、友人が美容学校に進学するといっていたので、それに自分も乗っかった感じで。最初は軽いきっかけでした。そうこうしているうちに、美容師になって20年以上が経ちましたね。
―軽いきっかけから始まった美容師のキャリアが、いまでは「美」を本格的に追求し、「MINXでNo.1の美容マニア」とも称されるようになっています。
佐藤:美容に限らずですが、私は「どうしてそうなるのだろう?」という、理由やプロセスがすごく気になる性格なんです。そのプロセスを知っても、さらに深堀りするタイプなので、何でもかんでもまず調べて追求します。新しい商材を紹介いただいても、その効果や仕組みを自分で納得しないと使わないです。
―いまはMINXでカラーの責任者を任されているということですが、具体的にはどのようなことをされているのでしょうか?
佐藤:カラーの教育カリキュラム全般を担当するほか、美容室内で扱う商品の入れ替えを検討するプロジェクトのリーダーをしています。取り扱うブランドやメーカーを検討したり、新しい商材があれば既存のものと比べて、どちらが良いか検証したり。たとえばツヤが出るとか、色持ちが良いとか、いま使用しているカラー剤よりも優れた部分や、コストも鑑みて、採用するかどうかを検討しています。
―薬剤の営業だけでなく、Hydraidのような美容機器の営業もMINXさんにはよく来ますよね。
佐藤:そうですね。ドライヤーやアイロンをはじめ、Hydraidのような大きめの機器など、会社に新商材の話が来ると大半は私の耳に入るので、対応させていただいています。担当者の方の説明を聞いたうえで、施術後のお客さまの顔が想像できるものや、使っているシーンが何となくイメージできて、効果が期待できそうなものは取り入れてみます。
―佐藤さんはHydraidのような新しい技術に対しても厳しい目を持っていらっしゃるとうかがいました。提案いただいた商品をお店で採用する基準はどこにあるのでしょうか?
佐藤:美容師とお客さま、お互いにメリットや価値があるものを導入したいと思っているので、それが最低限の採用基準です。あとは、使い勝手の良さ。MINXには300人近いスタッフが在籍するので、使い方が難しかったり、扱いにコツが必要だったりするものは、それが良いものであってもいったん見送ることが多いですね。
私の目の届く範囲であれば技術やコツを伝えられますが、スタッフ全員に指導するとなると、なかなか現実的ではないので。MINXのどのスタッフが使っても、お客さまには一定以上の効果を届けたいという思いもあります。
―では、まさにHydraidは佐藤さんの採用基準にマッチする商材だったのですね。
佐藤:そうですね。ただ、Hydraidを施術しても、効果実感を得やすい方とそうでない方がいるので、その見極めは難しいと感じています。初めはわからなかったので手あたり次第使わせていただいていたのですが、使っていくうちに、どんな方に向いているのか、だんだんわかるようになりました。
私の体感だと、髪質が細い方は、効果実感を得づらい気がします。Hydraidは髪のなかに水を補給していくので、ある程度の髪の太さがないと、水分が入っていく隙間があまりないように感じます。