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interview

流行ヘアからインスタ運用術まで。気鋭の美容師らが語る最新トレンドとHydraidの親和性

大川侑世(PEEK-A-BOO原宿店)×井上珠実(GARDEN YOKOHAMA)×松下ひとみ(MINX Aoyama)

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空気中の微細な水分子を、目に見えないほどの小さな水粒子に変換し、髪や頭皮の内部に浸透させる最新美容機器「Hydraid(ハイドレイド)」。髪と頭皮のケアを同時に行なえる、いま注目の機器だ。

今回はその導入店舗である美容室のMINX、PEEK-A-BOO、GARDENからそれぞれ1人ずつ気鋭のスタイリストが集い、座談会を行なった。年代も、つくるスタイルも異なる3人は、美容業界のトレンドになにを感じるのだろうか。

トレンドの取り入れ方から、SNSへの意識、そしてHydraidの使い方まで。別々のサロンで働く3人が語る、三者三様の「スタイリスト論」をじっくりとお届けする。

取材・文:株式会社雪か企画 写真:小坂奎介 編集:株式会社CINRA

左からPEEK-A-BOO原宿の大川侑世氏、GARDEN YOKOHAMAの井上珠実氏、MINX aoyamaの松下ひとみ氏

気鋭のスタイリストたちが選ぶヘアスタイルのトレンドは?

―いまのサロンに入社されたきっかけを教えてください。

大川:ぼくはもともとカラーの施術が好きだったので、カラーが得意なサロンに入社したいと思っていたんです。でも、専門学校の先生に勧められたのがカットを得意とするPEEK-A-BOOで。ただ、見学に行くとスタッフの方に「どっちも上手くなったら最強じゃん」と言われたのがきっかけで、二刀流を目指して入社しました。

PEEK-A-BOO原宿の大川侑世氏。スタイリスト歴7年。ハイトーンカラーが得意なスタイル。お客さまの中心はInstagramを見て来た若い人だそう

井上:私は専門学生時代、GARDENにお客さんとして初めて行ったとき、直感で「ここがいい!」と思ったんです。お店の空気感やスタッフ同士の雰囲気はもちろんですが、GARDENは、カットやカラー、ヘアアレンジ、メイクなど、あらゆる分野を得意とするスタイリストが集まっていると感じて。

GARDENに入社したらさまざまなことを吸収できると思い入社しました。専門学生時代の自分は「とりあえず美容が好き」という気持ちだけで、自分が得意とする分野や好きなことを見出せていなかったのですが、入社してからは自分のスタイルを少しずつ確立できているかなと思っています。

GARDEN YOKOHAMAの井上珠実氏。スタイリスト歴5年。かわいいときれいを引出すヘアスタイルの提案が得意。お客さまは10、20代が中心で、Instagramで集客を行なう

松下:私はもともとメイクがやりたくて美容業界に入ったので、本当はヘアメイク事務所に入ろうと思っていました。でも、美容師の免許を取るからには、やっぱりカットもできるようになりたいと思って。たくさんのサロンに見学に行ったのですが、MINXに惹かれて自然と通うようになったんです。

MINXはカットが上手で、レベルの高い技術を習得できるし、ヘアショーや撮影などサロンワーク以外の仕事のオファーも多いので、メイクも一緒に学ぶことができます。オールマイティーに活躍できる美容師になりたいと思い、入社を決めました。

いまはヘアメイクとしても、雑誌の撮影など第一線で活躍できるようになり、やりたかったことを実現できています。

MINX aoyamaの松下ひとみ氏。スタイリスト歴約20年。得意なスタイルはボブとミディアム。2015、2016年と2年連続で全店舗中、新規指名1位に

―今回は気鋭の美容師さんに最近のトレンドをうかがいたいと思っています。サロンワークをしていて、みなさんが感じるヘアスタイルのトレンドを教えてください。

松下:私はこれまでボブを中心にカットしてきたのですが、ここ1、2年くらいは、ミディアムのオーダーが多く、トレンドに入っていると感じますね。私自身もトレンドに合わせて、発信するスタイルを柔軟に変えるようになりました。

井上:ミディアムを希望する人は増えていますよね。私のお客さまだと、わりと短めのショートカットに、前髪を幅広に切りそろえたワイドバングが多いかなと思います。カラーのトーンも暗めにされる方が多い印象ですね。

ミディアムヘアのスタイル(松下ひとみ氏のInstagramより
ショートヘアのワイドバングスタイル(井上珠実氏のInstagramより

大川:ぼくのお客さまも最近は、重めのワイドバングをオーダーされる方が多いかもしれないです。最近まで薄い前髪がトレンドになっていると感じていたのですが、おしゃれなお客さまを見ると、ぱつっと前髪を切る方が増えているなと思います。

カラーは井上さんがおっしゃるとおり、暗めがトレンドかもしれません。自分はホワイトからベージュ系のハイトーンスタイルを強みとしていて、Instagramの投稿もそのスタイルで統一感を出しています。ぼくを指名するお客さまは必ずハイトーンを希望されるのですが、その数も徐々に増えてきていると思います。

重めのワイドバングでハイトーンのスタイル(大川侑世氏のInstagramより

最新の美容トレンドは韓国からインプット?気になる、美容師のインスタ事情

―美容トレンドの情報収集はどのようにしているのでしょうか?

井上:私はInstagramをよく見ていますね。有名な美容師さんのアカウントを見たり、虫眼鏡の検索ページから探したり。ワイドバングや、おでこの生え際の毛を使った産毛バングも韓国から生まれたトレンドだったんですよね。

あとから日本で流行することも多いので、先取りとして韓国のスタイリストさんのアカウントを見て、「きっと日本でも流行るな」と思いながら勉強することもあります。

日本の美容師からも人気がある韓国の美容アカウントはこちら
好きなアカウントを見せ合う3人

大川:ぼくも時間があればずっとInstagramを見ています。検索ページを見ていると、たまに美容とまったく関係ないものが出てくることもありますが、それも関連があって出てくるんだろうなと思うので、ひととおりチェックしますね。

松下:予想外におすすめされた投稿でも、ちょっと影響されますよね。

大川:されますね。たとえばスポーツ選手が身につけている服やアクセサリーの色とかもトレンドになる予感がするので。ぼくはスケートボードが好きなのですが、あの界隈はファッションが好きな方も多いので注目して見ています。男女問わずみんなおしゃれなので、ファッションやヘアスタイルを参考にすることもありますね。

松下:私はスタイリスト歴が長くなってきて、お客さまの年代も好むテイストもバラバラになってきたので、とくに「このアカウントを見る」という意識はあまりないのですが、なるべく多様なジャンルの情報を取り入れるようにしています。

得意とする似合わせカットは、その人の見た目にマッチするだけでなく、その人のセンスやライフスタイルにも合うように心がけています。なので、Instagramを参考にすることもありますし、ファッションやライフスタイルの雑誌からインスピレーションを受けることもありますね。

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