ライター長田杏奈に聞く、現代の美容観。「Hydraidの水分ケアは自分らしさを高める」
長田杏奈
取材・文:株式会社雪か企画 写真:高木亜麗 編集:川谷恭平(株式会社CINRA)
―お二人はそれぞれ、豊島園、表参道の美容室でオーナーをされていますが、いつごろ独立されたのでしょうか。
坂本:ぼくが独立したのは2017年です。じつはRESTには2007年から勤めていて、前のオーナーが高齢になったのをきっかけに譲り受けたんです。店舗は練馬区の豊島園駅近くの住宅街にあり、地域密着型のスタイルが特徴。14年もいると、0歳だった子は14歳になりますし、幼いころをよく知っているお客さまも成人します。もともと地域密着型の美容室経営に興味があったので、求めていたかたちが実現できています。
飯岡:ぼくは独立して15年ほど経ちました。大手美容室で一緒に勤めていた妻と二人で独立し、Lienを経営しています。独立した理由は、大手ではできないようなところまで、お客さま一人ひとりに合った施術を行ないたかったから。お客さまの髪の状態をもっと良くしたいという思いで、ヘッドスパにも力を入れていて、いまでは美容室の売りの一つになっています。
―そんなお二人の美容室では、Hydraidをどのように活かしていらっしゃるのでしょうか。
坂本:RESTでは、思い切ってすべてのメニューにHydraidを組み込んでいます。「Hydraidカラー」「Hydraidパーマ」「Hydraidストレートパーマ」……というように。Hydraid込みの施術をスタンダードにして、「うちはHydraidがメインの美容室です」というふうに変えました。
先ほど飯岡さんがおっしゃったように、大手だと社内での調整などがあって、大きなメニュー変更には時間がかかるかもしれませんが、個人経営だとスピーディーに実現できる。もちろんHydraidなしの価格設定も可能ですが、ほとんどのお客さまに体験していただいていますね。
飯岡:うちは、すべてのメニューにつけられるオプションとしてHydraidを取り入れています。いまはどうすればHydraidをより多くのお客さまに試していただけるか、試行錯誤しているところです。
―Hydraidになじみのないお客さまも多いと思いますが、提案するうえで心がけていることはありますか?
坂本:RESTは年配のお客さまが多く訪れることもあって、シニア層への提案が多いです。目に見えない技術という点で、お客さまは疑心を抱きそうですが、Hydraidは座っているだけで施術が行なえるので、体の負担も少ないですよと丁寧な説明を心がけていますね。トリートメントのように、シャンプー台に長い時間横たわっていただくとなると、どうしても体に負担がかかってしまうので。
また、施術後に髪を洗い流す必要がないのも、重宝しますね。パサつきやうねり、頭皮の乾燥のケアにも効果が期待できます。個人経営の美容室はお客さまとの距離が近いぶん、一人ひとりと長くおつき合いしたいと考えています。なので、土台となる頭皮をしっかり整えておくことは大切だと思います。
飯岡:坂本さんのおっしゃるとおり、パサつきやうねりがあるほど変化がわかりやすいですよね。Lienはやはり、髪のトラブルを解消することを大切にしている美容室なので、「髪をきれいにしたい」という思いの強いお客さまが一定数いらっしゃいます。そうした思いを共有できたお客さまにHydraidを提案すると、気に入ってリピートしてくださりますね。
―お二人はどういった経緯で導入したのでしょうか。
飯岡:はじめは体験モニターとして、アイシンさんから無料で2か月貸していただき、その間にほぼすべてのお客さまに施術していました。お客さまからの声はもちろん、自分でも効果を実感し、美容室の強みになる技術だと感じたので、手放したくないその一心で導入を決めました。お客さまの理想のヘアスタイルを叶えるためには、まずは髪や頭皮のコンディションを整えることが不可欠だと思っているので、その価値観とも合致したのかなと思います。
坂本:じつはRESTでは、5年前から美容室でのトリートメントをやめて、お客さま自身によるホームケアを推奨していました。現在、多くの美容室では、お客さまの悩みや髪質に合わせて、複数のトリートメントをカスタマイズする「システムトリートメント」を行なっていると思います。しかし、その効果は持って1か月前後。
お客さまによってはご自身でホームケアをされる方もいるので、RESTオリジナルのシャンプー、トリートメントの販売をしていたんです。Hydraidは、タンパク質を補うトリートメントとは異なり、水分を補給するという点に興味を持ちました。トリートメント以外のケアを模索していたタイミングでご紹介いただいたので、導入に迷いはありませんでした。
飯岡:Hydraidをアイシンさんから紹介いただいたのは、コロナ禍まっただなかだったんです。客足も遠のく時期が続いたのですが、だからこそ「なにかしなきゃ」と思っていたタイミングでした。逆にもし順調だったら、「なくても良いかな」と思ったかもしれません。
坂本:長い目で見たときに、Hydraidのような、本当に優れた技術を持つ美容機器が残っていくのは当然だと思っています。うちは「Hydraidサロン」ということでお店のリーフレットにも大きくHydraidを載せています。効果を実感し、共感してくださる方が徐々に増えていくのが理想です。